【2月4日 AFP】米運輸安全委員会(National Transportation Safety BoardNTSB)は3日、米国で昨年起きた小型飛行機の墜落死亡事故について、パイロットが操縦中に「セルフィー(自分撮り)」をしていたことが原因だった可能性があると発表した。

 この事故は昨年5月末、飛行中だったセスナ(Cessna)150K型機が平地に墜落し、パイロット(29)と乗客の2人が即死したもの。

 NTSBによると、操縦席の小型ビデオカメラ「ゴープロ(Go Pro)」に記録された映像から、パイロットは事故発生の直前まで携帯電話で繰り返し自身の写真を撮っていたとみられる。

 NTSBは、これらの映像証拠は「空気力学的な失速に続いて機体が回転して墜落する事故と一致する」とし、事故機のパイロットは低高度での飛行操縦中に携帯電話を使用していたために注意散漫になり、「空間識失調」を起こして操縦不能に陥ったとみられると結論付けた。(c)AFP