【2月3日 AFP】ナイジェリア北東部ゴンベ(Gombe)で2日、グッドラック・ジョナサン(Goodluck Jonathan)大統領が参加していた選挙集会の会場付近で自爆攻撃とみられる爆発があった。大統領は直前に会場を離れており、無事だった。

 ジョナサン大統領は集会で、所属する与党・国民民主党(Peoples Democratic PartyPDP)の支持者を前に演説していた。爆発は、大統領が会場を去った直後に近くの駐車場で発生。救援隊員などによると、自爆犯とみられる女2人の遺体が収容された他、18人が負傷して病院に搬送された。攻撃の標的は不明。

 14日に大統領選を控えるナイジェリアでは、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」による襲撃事件が相次いでいる。

 ゴンベでは1日も2件の爆弾攻撃があり、少なくとも5人が死亡。また、ボルノ(Borno)州の州都マイドゥグリ(Maiduguri)は同日、1週間で2度目となるボコ・ハラムの襲撃を受けたが、政府軍がこれを撃退した。

 治安問題の専門家らは、要衝都市マイドゥグリはボコ・ハラムにとっての象徴的な意味合いを持っていることや、ボコ・ハラムが選挙の妨害を狙っていることを指摘。大統領選前に再び同市に対する攻撃が起きる可能性が高いとの見方を示している。(c)AFP/Aminu ABUBAKAR、Phil HAZLEWOOD