【2月3日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)のヘレス合同テストは2日、降雨に見舞われる中、ヘレス・レーストラック(Jerez Racetrack)で2日目が行われ、フェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が初日に続いてトップタイムを記録し、新チームでの好スタートを持続している。

 4度の年間優勝を誇るベッテルは、88周を走行して1分20秒984を記録、1日に自身がたたき出した最速タイムを約2秒も縮めた。

 昨季の総合王者でメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は4位にとどまった。メルセデスは、ハミルトンが91周を終えて上位につけたものの、雨の影響に加えて破損パーツから水漏れしていることが発覚し、午後は早々にテストを切り上げた。

 マクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)は、ホンダのパワーユニットを搭載した新型車「MP4-30」が依然として不調で、ジェンソン・バトン(Jenson Button)は初日のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)と同様にわずか6周しか走れなかった。

 レッドブル(Red Bull)も、20歳のダニール・クビアト(Daniil Kvyat)が、唯一のフロントウイングを損傷して18周しか走行できず、苦しい結果となってしまった。

 対照的にレッドブルの兄弟チームであるトロ・ロッソ(Toro Rosso)では、17歳のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)がF1でのキャリア初日に臨み、73周を走行して5位のタイムを記録する好結果を出した。

 ザウバー(Sauber)もまた、ルーキーのフェリペ・ナスル(Felipe Nasr)が2番目の最速タイムを記録し、前日のマーカス・エリクソン(Marcus Ericsson)に続いてテスト序盤から驚きの信頼性とスピードを発揮している。

 ウィリアムズ(Williams)は、この日もバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が61周を走行して3番目のタイムを記録している。(c)AFP