【1月24日 AFP】オンライン旅行予約大手の米エクスペディア(Expedia)は23日、競合する米トラベロシティー(Travelocity)を2億8000万ドル(約330億円)で買収すると発表した。オンライン旅行予約の大手2社が統合される。

 エクスペディアはソフトウェア会社セーバー(Sabre Corp)からトラベロシティーを全額現金で買収する。2013年に結んだ業務提携により、エクスペディアはトラベロシティーの米国とカナダ向けウェブサイトを運営していた。

 近年はインターネットで旅行関連のサービスを提供しているプライスライン(Priceline)傘下のカヤック(Kayak)などのように、ネット上の旅行情報を横断的に検索して最も価格の安い業者を表示するタイプのサービスが台頭し、業者間の競争が激しくなっていた。

 今回の買収は、1か月に2000万人以上の旅行手配を手掛け、北米で最も良く知られているトラベロシティーのブランドと、エクスペディアが誇る予約手配や充実した仕入れ先、顧客サービスのプログラムを統合して経営体制を強化し、これら新規サイトへ対抗するもの。

 エクスペディアは宿泊施設予約サイト宿泊施設予約サイト、ホテルズドットコム(Hotels.com)やレンタカーサイト、カーレンタルズドットコム(Carrentals.com)も運営している。 

 航空券やホテルのネット予約を手掛けているセーバーは昨年、ソフトウェアとサービス事業への集中する方針を決め、傘下にあった旅行予約サイト「ラストミニットドットコム(Lastminute.com)」を売却していた。(c)AFP