【1月22日 AFP】会計事務所デロイト(Deloitte)は21日、2013-14シーズンのサッカークラブの収入ランキングを発表し、ピッチ上では悲惨な一年を過ごしたマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)が2位に入った。

 アレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)元監督退任後初めてのシーズンとなった昨季、ユナイテッドはリーグ戦7位に終わり、デビッド・モイーズ(David Moyes)氏が指揮官の座を追われた。

 この結果欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の出場権を失ったユナイテッドだったが、収益は「フットボール・マネー・リーグ(Football Money League)」首位のレアル・マドリード(Real Madrid)に次ぐ2位の5億1800万ユーロ(約709億円)となった。

 デロイトのシニア・マネジャーを務めるオースティン・フーリハン(Austin Houlihan)氏は、「2013-14シーズンはピッチ上では不十分な状況でしたが、ユナイテッドは商業戦略で世界的、局地的なパートナーを確保しました。今季欧州大会で欠場となったことは、来年のマネーリーグに影響することになるかもしれませんが、2015-16シーズンにチャンピオンズリーグへ復帰することができれば、2年でトップに返り咲く可能性も高くなります」と語った。

 昨季通算10度目のチャンピオンズリーグ制覇、いわゆる「デシマ」を達成したレアルが、5億4950万ユーロ(約750億円)の収益を挙げて10年連続でランキング首位となった。

 トップ10に入ったクラブは、3位バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)、2位から4位に転落したFCバルセロナ(FC Barcelona)、5位パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)、6位マンチェスター・シティ(Manchester City)、7位チェルシー(Chelsea)、8位アーセナル(Arsenal)、9位リバプール(Liverpool FC)、10位ユベントス(Juventus)となっている。

 また、トップ20のクラブの合計額は62億ユーロ(約8470億円)となっており、前年比で14パーセント上がっている。

 18位に入ったガラタサライ(Galatasaray)は、欧州のいわゆる五大リーグ(スペイン、ドイツ、イングランド、イタリア、フランス)以外では、唯一トップ20位以内に入っている。(c)AFP