【1月21日 AFP】国際自動車連盟(FIA)は20日、ジュール・ビアンキ(Jules Bianchi)が昨季の日本GP(Japan Grand Prix 2014)決勝で大事故に遭ったことを受け、2015年シーズンの5レースで開始時間を早めると発表した。

 25歳でフランス出身のビアンキは、マルシャ(Marussia F1 Team)のドライバーとして日本GPに出走したが、減速が十分ではない状態でリカバリー車両に衝突し、生命の危機にさらされた。

 日本GPでは路面が濡れており、明かりも十分ではなかったことが問題視された。

 鈴鹿でビアンキが経験したような悲惨な事故を二度と起こさないため、主催者は日没まで4時間を切ってからレースを開始することを原則的に禁止。オーストラリア、マレーシア、中国、日本、ロシアで行われるGPで、開始時間が早められるという。

 投光照明が使用されるバーレーン、シンガポール、アブダビ(Abu Dhabi)の夜間レースは、予定通り開催される。

 ビアンキは、昨年11月に人工的昏睡(こんすい)状態から脱し、仏ニース(Nice)の病院に転院すると、12月30日には、「意識はありませんが、自発的な呼吸ができています」とする家族の声明が発表された。

 2015シーズンのフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)は、3月15日に開幕戦のオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2015)決勝が予定されている。(c)AFP