【1月8日 AFP】元全米オープン(The US Open Tennis Championships)覇者のファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)は7日、ほぼ1年間を棒に振った手首の故障を経て、アピア国際(2015 Apia International Sydney Tennis Tournament)でツアー復帰を果たすと発表した。

 デルポトロは、2009年の全米オープン(The US Open Tennis Championships 2009)でロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を破り、20歳で記念すべき優勝を飾ると、同年には世界ランク4位まで浮上したが、その後は度重なる負傷に悩まされてきた。

 デルポトロは、自身のフェイスブック(Facebook)に、「僕は試合に出ることが大好きなんだ。手の痛みよりもそれを重視して今回の決断に至った」と投稿した。

 26歳のデルポトロは、昨年のアピア国際で優勝を飾った後、2月のドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2014)を途中棄権して手首の手術を受けており、今大会についても「満足な結果が残せるとは思っていない。ただ、コートから1年も離れていたから、試合で戦う喜びを味わいたいだけだ」と気持ちを述べた。

 デルポトロは、世界ランク4位まで上り詰めた翌年の2010年にも右手首の負傷で長期戦線離脱を余儀なくされていたが、その後復帰を果たすと、2013シーズン終了時には同5位まで返り咲いた。

 ブエノスアイレス(Buenos Aires)出身で世界ランク135位のデルポトロは、2009年の全仏オープン(French Open 2009)と2013年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)で4強入り、さらに2009年と2012年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament)では8強入りを果たしている。(c)AFP