【1月7日 AFP】ブルガリア、トルコ、ギリシャなど各地で6日、キリストの誕生を祝う公現祭(エピファニー)の伝統行事が行われた。東方正教会の聖職者が川や湖に投げ入れた木製の十字架を手にした人や、冷たい水の中で踊った人は、その1年を健康に過ごせると言い伝えられている。ブルガリア、トルコ、ギリシャなどでは、その十字架を手に入れるべく、大勢の人々が冷たい冬の水の中へと飛び込んだ。

 ブルガリアのカロファー(Kalofer)では、刺しゅうが施された白いシャツを着て羊毛のズボンをはいた約250人の男性が凍りついたトゥンジャ(Tundzha)川に飛び込み、民族ダンスや歌を披露した。最年少参加者は父親と共に水に入った5歳の少年だった。現地の言い伝えによると、冷たい水の中で踊った人とその家族は病気をすることなく健康な1年を過ごすことができるという。

 チェコ首都プラハ(Prague)を流れるブルタバ(Vltava)川では、十字架は投げ込まれなかったが、信者たちは冷たい水に入った。公現祭は東方の三博士のベツレヘム来訪を祝う日としても知られており、一部の参加者は三博士を意味する紙製の王冠をかぶって泳いだ。(c)AFP