【12月31日 AFP】オートバイタクシーの運転手をしているブラジルの男性が、顔面から刃物が突き出たまま、最短距離の病院まで2時間を耐え抜いた。メディアが30日、伝えた。

 ブラジル北東部アラゴアス(Alagoas)州アグア・ブランカ(Agua Branca)で行われたパーティーで口論に巻き込まれたジュアセロ・ヌネス(Juacelo Nunes)さん(39)は、長さ30センチの刃物で刺された。現地のニュースサイトG1によると、ナイフは左目の脇から口を貫通し、右顎に突き刺さった。

 ヌネスさんはナイフが刺さったまま、約100キロ離れたピアウイ(Piaui)州の州都テレジーナ(Teresina)の病院へ友人たちによって車で運ばれた。

 治療した医師は「ナイフは直ちに患者が死にかねない、いくつかの神経や静脈、組織を貫通していた」と語った。他にも喉を2か所、肩を1か所、刺されていたヌネスさんは終始意識があり、今は驚くべき回復を見せているという。(c)AFP