【12月19日 AFP】ドイツメディアは19日、独銀大手のバイエルン州立銀行(Bayerische LandesbankBayernLB)が、F1界の実力者バーニー・エクレストン(Bernie Ecclestone)氏に対してF1株に関する訴訟を起こし、3億4500万ユーロ(約500億円)の損害賠償を請求したと報じた。

 ドイツ通信(DPA)によると、バイエルン銀行は84歳のエクレストン氏を相手にミュンヘン(Munich)で新たな訴訟を起こしたと伝えている。

 バイエルン銀行はコメントを出さなかったものの、2006年のF1株取引で銀行側が損害を受けたため、エクレストン氏を訴えたとしている。

 エクレストン氏は今年8月、株取引を円滑に進めるためバイエルン銀行の執行役員だったゲルハルト・グリブコウスキー(Gerhard Gribkowsky)受刑者に4500万ドルの賄賂を贈ったとする罪に問われていたが、ミュンヘン裁判所に1億ドル(約120億円)を支払い、刑罰を免れていた。

 エクレストン氏はお金を渡したことを否定し、グリブコウスキー受刑者から脅迫を受けていたと主張していた。

 グリブコウスキー受刑者は、贈収賄と脱税の罪で実刑となり、懲役8年半の刑に服している。(c)AFP