【12月8日 AFP】アジア・サッカー連盟(AFC)は7日、北朝鮮代表の尹正水(Jong-Su Yun、ユン・ジョンス)監督が、第17回アジア競技大会(17th Asian GamesAsiad)のサッカー男子決勝で審判らに暴言を吐いたとして、1年間の出場停止処分を科したと発表した。

 AFCは、開催国の韓国が1-0で勝利を収めた際、北朝鮮の尹正水監督が取った行動は「無礼なふるまい」だったとして、12か月の出場停止処分を言い渡したという。

 AFCのウェブサイトに掲載された情報によれば、尹正水監督はチームの幹部としてトレーニングに参加することは認められるものの、更衣室やピッチの周囲に立ち入ることは禁止されている。

 アジアサッカーを統括するAFCは、10月2日の決勝でレッドカードを提示された後の行いに問題があったとして、北朝鮮代表のキム・ヨンイル(Kim Yong-il)にも6か月の出場停止処分を科している。

 問題の試合では、韓国の任倉佑(Chang-Woo Rim、リム・チャンウ)が土壇場で決勝点を挙げたが、尹正水監督は反則があったとして拳を振り上げ審判に抗議。北朝鮮の選手がこらえきれずに泣く中、尹正水監督は「不公平だ」と叫んだ。

 しかし、リプレー映像で見られたファウルは、北朝鮮選手のハンドだけだった。

 尹正水監督はこれを受け、審判が開催国に味方しているとののしっていた。(c)AFP