■不評だったポイント2倍制は正式に廃止

 今シーズン最終戦のアブダビGPに適用され、物議を醸したポイント2倍制については、廃止が正式に決まった。

 今季のF1は、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)の2度目の年間優勝とともに、日本GP(Japan Grand Prix 2014)決勝で起きたマルシャ(Marussia F1 Team)のジュール・ビアンキ(Jules Bianchi)の重大事故が大きな話題となった。

 これを受けて、FIAはレースの安全面を向上させる方法を模索している。

 その1つが、今季終盤の3戦で試験的に導入されたバーチャルセーフティーカーで、これは、大会スチュワードがコースのいずれかの区間が危険な状態にあると判断した際、マシンを自動的に減速させるシステムだが、来年に向けて正式導入が承認された。

 ビアンキはザウバー(Sauber)のエイドリアン・スーティル(Adrian Sutil)のマシンを安全地帯に運ぼうとした撤去車両に衝突し、事故に遭った。

 このことから、10人のメンバーからなるFIAのパネルは、イエローフラッグが振られた際に速度制限を設けることも提案していると、FIAは発表した。(c)AFP