【11月29日 AFP】エボラ出血熱にかかっているか15分で診断できる新しい検査方法を近日中にギニアで試行すると、英医学研究支援団体ウェルカムトラスト(Wellcome Trust)と英国際開発省(Department for International DevelopmentDFID)が28日、明らかにした。

 新たな検査方法は既存のものより6倍速く、診断を迅速化する狙いがある。ウェルカムトラストの国際活動マネジャー、バル・スニュイン(Val Snewin)氏は、この検査方法は電気や保冷貯蔵庫が不足する遠隔地の仮設病院での使用に適していると述べた。

 新検査方法の試行はセネガル・ダカール(Dakar)のパスツール研究所(Pasteur Institute)の研究員らが主導し、ギニアの首都コナクリ(Conakry)のエボラ治療センターで数週間以内に始められる予定。エボラ出血熱で約1200人が死亡したギニアにとって歓迎すべき恩恵だ。

■仏大統領がギニア訪問

 フランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領は28日、ギニアのコナクリを訪問した。ギニアはフランスの旧植民地で、仏大統領がギニアを訪れたのは1999年以来。

 欧米の首脳がエボラ熱で打撃を受けている国を訪問したのは今回が初めて。フランスは先に、ギニアでのエボラ対策のため1億ユーロ(約147億円)の支援を行うと表明していた。

 オランド大統領はギニアのアルファ・コンデ(Alpha Conde)大統領と共に、国際医療援助NPO「国境なき医師団(Doctors Without BordersMSF)」のエボラ治療チームを受け入れている、コナクリのドンカ(Donka)病院を訪問した。(c)AFP/Sabine Wibaux