【11月11日 AFP】14F1第18戦ブラジルGP(Brazilian Grand Prix 2014)で4位の好成績を記録したマクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)のジェンソン・バトン(Jenson Button)は、これ以上証明することは何もないとし、F1から潔く退く準備に入っている。

 2009年シーズンの世界王者バトンは、2度の総合優勝を誇るフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)に来季のシートを奪われるとみられているが、まだ高いレベルでレースできる手応えはあると語った。

 34歳のバトンは、「今はすごく良い仕事をしていると感じる。これ以上何も証明することはないし、これが15年間僕がやってきたことだ」とコメントした。

「常に全力を尽くしていくつもりだけど、それだけでは不十分な時もある」

「20歳の頃から、そういう世界にいたんだ。今日は、自分の経験を発揮できたと思う」

「常に表彰台を狙っているけれど、4位という成績には本当に満足だ。一時はウィリアムズ(Williams)とも競り合えたけど、今回は表彰台には届かなかった」

「レースは楽しかったよ。キミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)とは素晴らしいバトルができたし、レッドブル(Red Bull)とフェラーリ(Ferrari)との戦いでは2台とも破った。そして、ウィリアムズの1台にも勝ったんだから、今日は悪くないね」

「今できることは、それがすべてだ。レースに出て楽しめて、最高だったよ。僕みたいな状況にいれば、精神的に良い日もあれば悪い日もあるものだけど、サーキット上ではマイナス思考になることはなく、いつもポジティブでいられたからハッピーだ」

 マクラーレンが、アロンソ獲得を正式に発表していない中、バトンは自身の将来について話すことを避けたが、レースを続行したいという意向については明言した。

「レースをやめる気は、まったくない」

「僕はレースのために、毎週全力を尽くしていくつもりだ。時にはうまくいかないこともあるが、大抵の場合は問題ない」

「自分がすべきなのは、マシンを最大限に速く走らせ、最善を尽くすことだ。それがすべてで、あとは自分の手には負えないことさ」

(c)AFP