【11月10日 AFP】14F1第18戦ブラジルGP(Brazilian Grand Prix 2014)は9日、サンパウロ(Sao Paulo)のインテルラゴス・サーキット(Interlagos Circuit)で決勝が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)が今季5勝目を挙げた。

 チームメートのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)のミスに乗じたロズベルグが、総合タイトル争いに踏みとどまった。

 この勝利でロズベルグはハミルトンの連勝を5で止め、2倍のポイントが加算される最終戦の第19戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2014)の1レースを残す中で、その差を24から17に縮めた。

 今GPのフリー走行から首位に立ち続け、今季10度目のポールポジションからスタートしたロズベルグは、29周目にスピンして唯一リードを奪うチャンスを逃したハミルトンを1秒457差の2位に抑えた。

 これでロズベルグは、7月の第10戦ドイツGP(German Grand Prix 2014)以来となる勝利を、ブラジルでの初表彰台初タイトルで飾り、通算8勝目を手にした。総合争いではハミルトンが334ポイントとし、ロズベルグが317ポイントと追い上げている。

 しかしながら、最終戦でポイントが2倍になるとはいえ、ハミルトンは2位以上でフィニッシュすればロズベルグが優勝を飾ったとしても総合タイトルを獲得することになる。

 一方メルセデス勢は、史上最多となる今季11回目のワンツーフィニッシュを飾った。これまでの最多記録は、アラン・プロスト(Alain Prost)とアイルトン・セナ(Ayrton Senna)を擁したマクラーレン(McLaren)が1988年に記録した10回だった。

 また、メルセデス勢の表彰台入りは30回となり、これも2004年にフェラーリ(Ferrari)が記録した29回の最多記録を塗り替えている。

 3位にはウィリアムズ(Williams)のフェリペ・マッサ(Felipe Massa)、4位にはマクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)のジェンソン・バトン(Jenson Button)、5位にはレッドブル(Red Bull)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が続き、6位にフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)、7位にキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)とフェラーリ勢が続いた。(c)AFP