【11月9日 AFP】FOA(Formula One Administration)のバーニー・エクレストン(Bernie Ecclestone)会長は8日、2チームが存続の危機にあっても、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)自体が経営危機に直面していることはないとコメントし、問題はチームの経営方針にあると持論を展開した。

 第18戦ブラジルGP(Brazilian Grand Prix 2014)決勝を前に、F1の商業面を統括する84歳のエクレストン会長は、チームが「移り変わる」ことを強調し、ケータハムがクラウドファンディングで資金を調達しようとしていることを批判した。

 マルシャ(Marussia F1 Team)は7日に取引停止を発表、ケータハムは現在、管財人の管理下に置かれている。両チームは、先週末の第17戦米国GP(United States Grand Prix 2014)と、今週末のブラジルGP欠場を強いられた。

「人々はF1の危機だと言っている」と切り出したエクレストン会長は、「まったくもってナンセンスだ。危機に直面しているのは数チームだけ・・・」と話した。

「物事は移り変わる。チームは支出と収入を理解しなければいけない」

 また、経営が綱渡り状態にあるフォースインディア(Force India)、ロータス(Lotus F1 Team)、ザウバー(Sauber)の3チームが、来季も参戦することを期待しているとすると、「強豪の4~5チームが1年だけでも協力すれば良いんじゃないかな」とコメントした。

 ケータハムの管財人は7日、最終戦の第19戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2014)出走に向けて、約4億円を目標にファンから寄付を募ると発表した。

「ファンが自分で決めればいいと思う」としたエクレストン会長だが、「そういう人たちがチームに投資することになったら、大惨事だと思うがね」と言い放った。(c)AFP