【11月5日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2014-15(UEFA Champions League 2014-15)は4日、グループリーグ第4節の試合が各地で行われ、グループBのレアル・マドリード(Real Madrid)は1-0でリバプール(Liverpool FC)を下し、決勝トーナメント進出決めた。

 レアルは、メンバーを落としたリバプールを相手にカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)が決勝点を挙げ、大会4連勝で悠々と16強入りを決めた。

 8日にイングランド・プレミアリーグでチェルシー(Chelsea)との対戦を控えるリバプールのブレンダン・ロジャーズ(Brendan Rodgers)監督は、スティーブン・ジェラード(Steven Gerrard)やマリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)ら先発メンバー数人をベンチに置き、驚きを提供した。

 2週間前に本拠地アンフィールド(Anfield)で0-3とレアルに敗れた試合よりも気持ちを見せたリバプールだったが、前半27分にイスコ(Isco Alarcon)からパスを受けたマルセロ(Marcelo Vieira Da Silva Junior)のクロスをファーでベンゼマにスライディングで押し込まれて決勝点を許し、大会3連敗を喫している。

 同組では、この日行われた試合でPFCルドゴレツ・ラズグラド(PFC Ludogorets Razgrad)に4-0と快勝したFCバーゼル(FC Basel)が、16強入りへ大きく前進している。

 リバプールとルドゴレツは、勝ち点3差でバーゼルを追いかけており、第5節ではブルガリアで両チームが対戦し、バーゼルがレアルをホームで迎え撃つ。

 メンバー選考についての批判をはねつけたロジャーズ監督は、「素晴らしいパフォーマンスだっただけに、この結果は残念に思う。1試合で5点も6点も取る現在世界最高のチームに対して、しっかりと守ることができた。この試合から何も得られなかったのは、不運だった。ここへやってきた多くのチームは、20分過ぎに試合が終わってしまう。プレーに対するわれわれの姿勢や度胸であれば、少なくとも引き分けを手にすることはできた」とコメントした。

 一方でレアルのカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は、勝ち上がりが決まったことに満足げだったが、公式戦12連勝にも浮かない表情だった。

「しっかりとプレーできてはいたが、テンポがあまり速くなかった。前半に得点した後、あまりリスクをかけすぎずに試合をコントロールした」

 クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は、レアルの伝説的存在であるラウル・ゴンザレス(Raul Gonzalez)が持つ大会最多タイの通算71得点目を目指したが、この日はリバプールのGKシモン・ミニョレ(Simon Mignolet)に数度立ちはだかれ、いらだちの募る夜を過ごした。(c)AFP/Kieran CANNING