【10月23日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)は、「無観客」で行われた欧州チャンピオンズリーグ2014-15(UEFA Champions League 2014-15)グループリーグ第3節のCSKAモスクワ(CSKA Moscow)対マンチェスター・シティ(Manchester City)戦を受け、制裁を実施するための新たなシステムを検討している。

 21日に行われた試合では、CSKAのファンが以前起こした人種差別問題の制裁として、観客の立ち入りが禁止されていたにもかかわらず、およそ300人のサポーターがスタジアムで観戦した。

 欧州サッカーを管轄するUEFAは、その際に規則違反は確認されなかったとしながらも、フーリガン事件を受けて2011年にトルコ・スーパーリーグのフェネルバフチェ(Fenerbahce)戦で実施された例にならい、観客を「女性と子供に限定する」処置をミシェル・プラティニ(Michel Platini)会長が検討していると明らかにした。

 マンチェスター・イブニングニュース(Manchester Evening News)は、UEFAの広報責任者を務めるペドロ・ピント(Pedro Pinto)氏のコメントを引用し、「プラティニ会長は、スタジアムを無観客にする代案として、女性と子供限定で試合を観戦できるようにする考えを提案している」と報じている。

「これは現段階での考えにすぎないが、プラティニ氏はUEFA内で、この処置がファンとサッカーのイメージにとって総合的により良い方法か見極めてはどうかという議論を始めている」

「その場合、女性と子供はチケット代を払う必要はないので、クラブ側が金銭的ペナルティーを背負うことになる」

「このシステムは過去にトルコで採用され、ファンの無法行為に対する処置として大きな成功を収めている」

(c)AFP