【10月14日 AFP】サッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)は13日、予選の試合が各地で行われ、グループHのイタリアは、代表デビューを果たしたグラツィアーノ・ペッレ(Graziano Pelle)のゴールが決勝点となり、1-0でマルタに勝利した。

 イタリアは、試合の序盤から主導権を握ったものの、主将のマイケル・ミスフド(Michael Mifsud)が退場となった10人のマルタが守備を重視したプレーを展開し、なかなかゴールをこじ開けることができない。

 今季、イングランド・プレミアリーグでの好調ぶりが評価され、イタリア代表のアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督の目にとまったペッレは、チロ・インモービレ(Ciro Immobile)と前線を担い、カウンターアタックのチャンスをうかがっていた。

 ペッレは積極的に攻撃を仕掛け、マヌエル・パスクアル(Manuel Pasqual)のクロスに頭で合わせるも、クロスバーに阻まれる惜しい場面もあった。

 しかし、最後はチャンスをしっかりと決めたペッレが、イタリアの勝ち点3に貢献し、チームはグループHでクロアチアと並んで無敗をキープしている。

 勝利の立役者となったペッレだが、伊スカイ・スポーツ(Sky Sport Italia)に対し、「得点を挙げられてうれしいし、勝ち点3を獲得できて良かったが、もっと良いプレーをしなくてはいけない」と話し、慎重な姿勢をみせた。

「イングランドでは得点がすべて。そういう環境に慣れているんだ」

 ノルウェー戦、アゼルバイジャン戦に続き、3つめの白星を勝ち取って満足げなコンテ監督だが、イタリアは、来月のクロアチア戦に向けて気を引き締めなければならないと語った。

「クロアチアとの大一番は、われわれがこの2か月で、どれくらいのレベルに達したかを証明するものになる」

「成功を収めたければ、それに備えなければならない」

(c)AFP/Matthew Mirabelli