【10月10日 AFP】スマートフォンなどで性的な画像を送信する「セクスティング(Sexting)──これに伴うリスクの周知にもかかわらず、米国の10代の間では、今も広くこの行為が行われているとの研究報告が、8日の「Computers in Human Behavior」に掲載された。

 米ユタ大学(University of Utah)の研究チームによると、回答者の19.1%は、自分の性的な写真を他人に送信したことを認めており、また38%は、そのような写真を受信したことがあると答えている。

 受信したと回答した人の約5人に1人は、受け取った写真を他人に転送したことがあるとしている。

 研究を率いた同大学のドン・ストラスバーグ(Don Strassberg)教授(心理学)によると、これらの数字は前年比でほぼ変化が無かったという。

 研究チームは、男性および女性の生殖器、女性の乳房を露出した写真を携帯端末で送受信することを「セクスティング」と定義している。

 最近の調査によると、送信したことがあると答えた人のうち、女性の83%がボーイフレンドに、男性の55%がガールフレンドに「セクスト」を送信していた。さらに男性の12%は「交際したい相手」に、また2.4%は「出会ったばかりの知人」にセクストを送信していたことも分かった。

 今回の研究は、大学生1130人を対象に、高校時代のセクスティング経験の有無を質問した調査結果を基にしている。

 セクスティングについてストラスバーグ教授は、「送信ボタンを押した瞬間に、画像はコントロール不能になる」と指摘する。また自尊心が傷つけられるリスクや、ネットいじめや脅迫にあうリスク、そしてまれではあるが、未成年者の性的な写真の取引で罪に問われるリスクもあると説明した。(c)AFP/Rob Lever