【10月6日 AFP】世界ラリー選手権(WRC 2014)、第11戦ラリー・フランス(Rallye de France-Alsace 2014)は5日、最終日が行われ、フォルクスワーゲン(Volkswagen)のヤリマティ・ラトバラ(Jari-Matti Latvala、フィンランド)が優勝した。

 残り2戦となった総合順位では、ラトバラがチームメートで世界王者のセバスチャン・オジェ(Sebastien Ogier、フランス)との差を27ポイントに縮めている。

 オジェは、母国レース開始前の時点でラトバラに50ポイント差をつけており、年間優勝は確実だとみられていた。

 しかしながら、3日にギアボックスのトラブルで4分遅れてしまったオジェは、第3ステージでもチェックが早すぎたとして4分のペナルティーを受けた。

 すると最終日ではその代償が大きくのしかかり、オジェはわずか3ポイントを取り返すにとどまった。

 一方、ラトバラは同じチームのアンドレアス・ミケルセン(Andreas Mikkelsen、ノルウェー)、シトロエン(Citroen)のクリス・ミーク(Kris Meeke、英国)を抑え、アスファルトでの初勝利を飾り、自身通算12勝目を挙げた。

 ラリー・フランスで、フランス人ドライバーが優勝を逃すのは、2004年にエストニア出身のマルコ・マルティン(Markko Martin)が制して以来初めてとなる。同レースでは、これまでセバスチャン・ローブ(Sebastien Loeb、フランス)氏が6回、オジェが2回優勝している。

 今季は、ラリー・スペイン(RACC Rally de Espana 2014)とウェールズ・ラリー(Wales Rally GB 2014)の2戦を残すのみとなっている。(c)AFP