【9月17日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2014-15(UEFA Champions League 2014-15)は16日、グループリーグ第1節の試合が各地で行われ、グループBのリバプール(Liverpool FC)は2-1でPFCルドゴレツ・ラズグラド(PFC Ludogorets Razgrad)に勝利した。

 5年の空白を経て、ようやくチャンピオンズリーグの舞台へ帰ってきたリバプールは、後半ロスタイム3分のスティーブン・ジェラード(Steven Gerrard)のPKが決勝点となり、チャンピオンズリーグ初参戦のルドゴレツを辛うじて退けた。

 ブルガリア王者ルドゴレツの守備をなかなか崩せずにいたリバプールは、後半37分にマリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)の得点でリードを奪ったが、ロスタイム入り1分後にルドゴレツも交代出場したダニ・アバロ(Dani Abalo)の得点で同点に追いついた。

 ルドゴレツが記憶に残る予期せぬ結果を手に入れるかに見えた試合終了間際、14日にチームへ合流したばかりのGKミラン・ボルジャン(Milan Borjan)がハビエル・マンキージョ(Javier Manquillo Gaitan)を倒してPKを与えると、リバプールはこれをジェラードが決めて勝利をたぐり寄せた。

 チームを率いるブレンダン・ロジャーズ(Brendan Rodgers)監督は、「結果を出せたのは良かった。相手は素晴らしく特徴を出して、先へ進む力があると示した」と話した。

「うちには心配な兆候があった。まだ昨年のレベルには至っていないが、時間とともに戻れるだろう」

 リバプールは、これがチャンピオンズリーグ初出場となる選手5人が先発に入り、アストン・ビラ(Aston Villa)に0-1で敗れた試合ではベンチスタートとなったラヒーム・スターリング(Raheem Sterling)もスタメンに名を連ねた。

 期待感に満ちた本拠地アンフィールド(Anfield)で、リバプールは早々に試合の主導権を握ったが、ボルジャンを脅かす場面は前半21分まで訪れなかった。

 それでも、ルドゴレツが引き分けでしのぎ切るかに見え始めた試合終盤、アルベルト・モレノ(Alberto Moreno Perez)のクロスを受けたバロテッリが、2人のDFに囲まれながらも巧みにシュートを放ち、リバプールでの初得点を決めた。

 しかしルドゴレツは、その後のバロテッリのシュートをボルジャンが防ぐと、アバロがGKシモン・ミニョレ(Simon Mignolet)もかわして同点ゴールを決め、称賛に値する勝ち点1獲得に近づいた。

 ところがその直後、ボルジャンが味方からのバックパスをトラップミスし、ボールを大きく体から離すと、さらにミスは重なり、奪いに来たマンキージョを倒してしまった。

 これでPKを得たリバプールは、前回チャンピオンズリーグを戦った2009年の試合から唯一メンバーに残っているジェラードが、冷静にゴール右下の隅にキックを決め、赤面する結果を免れた。(c)AFP/Tom WILLIAMS