【9月11日 AFP】内戦下のシリアにおける化学兵器使用について調査している化学兵器禁止機関(Organisation for the Prohibition of Chemical WeaponsOPCW)は10日、同国内で塩素ガスが「組織的に」使用されたことを確認したとする報告書を公表した。

 OPCWは声明で、シリア北部の村で今年、塩素ガスが兵器として「組織的に、かつ繰り返し」使用されたとの結論に至ったと発表。「調査団はガスの種類と物理的特性や作用、暴露によって出現する兆候や症状、患者の治療反応性から判断し、強い確信を持って、問題の有毒化学物質は純塩素ガスまたは混合ガスの形で使用された塩素であると結論付けた」と述べた。

 OPCWはまた、シリアでの塩素ガス攻撃の報告は今年4月に調査団が設置された後にやんだものの、「8月には相次いで新たな報告が寄せられた」と指摘している。(c)AFP