【9月4日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で総合4連覇を果たしているレッドブル(Red Bull)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は3日、ベルギーGP(Belguim Grand Prix 2014)でルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)に追突し、批判を浴びているメルセデスAMG(Mercedes AMG)のニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)を擁護した。

 ロズベルグは先日、ベルギーGP決勝のレース2周目に後方からチームメートのハミルトンに追突したことについて自身の責任を認め、チームから処分を受けていた。

 ベッテルの同僚ダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)が制したベルギーGPでは、ロズベルグが優勝を逃したものの2位に入り、ハミルトンはその事故の影響でリタイアに終わった。

 しかし、ベッテルはロズベルグの追い越しを試みた操作は間違っていなかったとの見解を示している。

 ハミルトンが「ロズベルグはわざとぶつけた」と主張している事故について、ベッテルは独誌スポーツ・ビルト(Sport Bild)に対し、「故意に起こしたかどうかなんて議論するに値しない、普通のレース事故だと僕は思っている」と語った。

「ウイングを破損するような行為を故意にするわけがないし、悪意のある運転をして批判の対象になるなんて誰だって嫌だよ」

 ロズベルグについては、ベッテルだけではなく、フォースインディア(Force India)のニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)も擁護している。

 ヒュルケンベルグは、「ニコは正しいことをした。彼は自分の方が速いと思ったから、追い越そうとしたんだ」と語った。

 ハミルトンは、ベルギーGPでリタイアを余儀なくされたことで、年間優勝を争うロズベルグとの差は今季残り7戦で29ポイントになっている。

 一方、総合4連覇を果たしている王者ベッテルは、ここまで58ポイントを獲得して総合6位と厳しいシーズンを過ごしており、今季からチームに加入した同僚リカルドに後れを取っている。(c)AFP