【8月26日 AFP】イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)は25日、イタリア代表のマリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)との契約を完了したと発表した。

 ブレンダン・ロジャーズ(Brendan Rodgers)監督とクラブが、バロテッリの代理人と話し合いを持ったことで、リバプール移籍は確実視されていた。

 これらの交渉は25日に合意に達し、バロテッリの古巣であるマンチェスター・シティ(Manchester City)にリバプールが敗れた試合の数時間前、正式に移籍が完了した。

 リバプールの公式ウェブサイト上には、「リバプールはイタリア代表のマリオ・バロテッリとの契約を完了した」とする声明が掲載され、「24歳のバロテッリは、メディカルをパスして長期契約に合意したことで、ACミラン(AC Milan)からアンフィールド(Anfield)への移籍が完了し、今夏に加入した9番目の選手になった」と発表した。

 バロテッリはこれに対し、「本当にうれしいです。ここに来るため話し合いを続けていたので、ようやく来られてうれしいです」と声明を出した。

「リバプールはイングランドの名門チームの一つで、サッカーのレベルが高い」

「若手を多く起用する最高のチームだ。そういう理由で、僕もここに来た」

 背番号45を着用する予定のバロテッリは、週給9万ポンド(約1550万円)の3年契約を結んだとされており、たびたび人種差別の標的にされたミランを離れることになった。

 W杯ブラジル大会(2014 World Cup)グループDのイングランド戦で決勝点を挙げるなど、イタリア代表として13得点を挙げているバロテッリだが、ミランはたびたび素行が問題になるバロテッリを手放すことを決意した。

 これまで、インテル(Inter Milan)、シティ、ミラン、イタリア代表の選手として、見事なゴールを決めてきたバロテッリだが、同時に多くの監督を激怒させてきた。

 インテルでは、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督とたびたびもめ事を起こし、シティでもロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)監督との度重なる衝突が、ミラン移籍の遠因になったとみられている。

 リバプールのロジャーズ監督は当初、バロテッリ獲得に関するうわさを一蹴しており、契約の段階でも、ピッチ内外の行動規範に同意することを求めたとされている。

 それでもロジャーズ監督は、ルイス・スアレス(Luis Suarez)がFCバルセロナ(FC Barcelona)に移籍したこともあり、シティでリーグ制覇とFAカップ2010-11(FA Cup 2010-11)優勝を経験しているバロテッリの獲得に踏み切ることになった。(c)AFP