【8月25日 AFP】飛行中のマレーシア航空(Malaysia Airlines)機内で、男性の主任客室乗務員が乗客女性の下半身を触り、その事実を口止めしていた疑いが出ている。被害に遭った女性が豪メディアに語った。

 豪パース(Perth)に住むローラ・ブッシュニー(Laura Bushney)さん(26)は、災難続きのマレーシア航空機に搭乗し不安になっていたブッシュニーさんをなだめるふりをして、男性の客室乗務員が体に触れてきた時、恐怖で身がすくんだ。

 ブッシュニーさんが24日夜、豪テレビ局、チャンネル7(Channel Seven)に語ったところによると、仏パリ(Paris)に向けてマレーシアのクアラルンプール(Kuala Lumpur)を発ち3時間ほど経過したころ、男性客室乗務員がブッシュニーさんの隣席に座り、ブッシュニーさんの脚をマッサージするようになで始めた。さらに、この乗務員はフライトの恐怖で反応できないブッシュニーさんの下着の中に手を入れてきたという。

 ブッシュニーさんは番組で「ずっと、何で叫ばないの、何で悲鳴をあげないの、何で止めさせないの、と自問していました。ちゃんとそうできるはず、そのくらい私は強いのにって。でも、あのときはできなかった。恐くて体が固まってしまったんです」と述べた。

 ただしブッシュニーさんは、スカーフにくるんで枕のそばに置いてあった携帯電話で、出来事の一部を録音していた。番組で再生された音声には、ブッシュニーさんが「彼は私の脚をマッサージしている。怖いからこの飛行機から降りたい」と事態を説明するささやき声が録音されていた。

 ブッシュニーさんの座席は81列目で、反対側の6席向こうに男性の乗客が座っていた以外、同列は空席だったという。