【8月19日 AFP】イングランド・プレミアリーグは18日、昨季のリーグ戦で試合前にカーディフ・シティ(Cardiff City)の先発メンバーリストを入手していたスパイ疑惑で、クリスタルパレス(Crystal Palace)に罰金処分を科したと発表した。

 プレミアリーグ側は、クリスタルパレスが3-0で勝利した4月5日の試合前に、戦術の情報が漏れていたとするカーディフ・シティの申し立てを認めた。

 プレミアリーグは声明で、「プレミアリーグの理事会は、クリスタルパレスの職員の行為に関するカーディフ・シティの申し立てについて討議した」とし、「理事会は、クリスタルパレスに規定違反があったことを認め、略式裁判権を行使し、同クラブに罰金を科す決定をした」と述べた。

 リーグの規定によると、「リーグに関連するすべての問題と業務において、各クラブは最大限の善意を示し互いのチームとリーグに礼儀を尽くすこと」とされている。

 クリスタルパレスには、最大で2万5000ポンド(約430万円)の罰金が科される可能性があるが、この件については、どちらのクラブもコメントしていない。

 報道によると、カーディフ・シティの申し立ては、昨季序盤に同チームから解雇され現在はクリスタルパレスのスポーツディレクターを務めるイアン・ムーディ(Iain Moody)氏が、昔の人脈を利用して試合前に情報を得たという内容とされている。

 ムーディ氏は、この申し立てについて「信じられないくらい真っ赤なうそである」とし、クリスタルパレス側も疑惑を否定していた。

 カーディフ・シティは、昨季リーグ最下位で2部降格が決まり、クリスタルパレスは同11位に終わった。(c)AFP