■来るべき未来か、「不気味」の声も

 評価は大きく割れる。気味が悪いという批判もあれば、衝撃的だ、最高のSFだと褒めちぎる人もいる。

 SFが専門の米批評家チャーリー・ジェーン・アンダース(Charlie Jane Anders)氏は2012年12月、「このスウェーデンのドラマでは、セックスロボットが誘拐される。とにかくぞっとする」「美しいが、不気味でもある」と評した。

 このドラマが恐ろしいのは、ヒューボットたちが人間とほとんど変わらない存在だからだと指摘する批評家もいる。

 作中では、家政婦として雇われたヒューボットを、雇用主の一家が家族として迎え入れようとする描写がある。一家の長男はこのヒューボットに恋をするが、その妹は母親が自分よりヒューボットのほうが好きなのではないかと嫉妬するようになる。

「人々がこのドラマを怖いと感じる理由の1つは、ロボットが人間に取って代わってしまいそうな未来を描いているからだ」と、スウェーデンのテレビ批評家ローズマリ・セデルグレン(Rosemari Soedergren)氏は述べている。「人々はいつも、テクノロジーや機械に対して何らかの恐怖心や疑念を持っている」 (c)AFP/Erik FAU