【8月14日 AFP】イングランド・プレミアリーグの最高経営責任者(CEO)であるリチャード・スクダモア(Richard Scudamore)氏が12日、リバプール(Liverpool FC)からスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)へ移籍したルイス・スアレス(Luis Suarez)を「起こるべくして起きる事故」と評し、問題児がプレミアリーグから出ていったことを喜んだ。

 ウルグアイ代表のスアレスは、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)のイタリア戦でジョルジョ・キエッリーニ(Giorgio Chiellini)にかみついて4か月のサッカー関連活動禁止を言い渡され、その後に7500万ポンド(約130億円)でバルセロナへ移籍した。

 スクダモア氏は、かみつきで3度の出場停止を受けているスアレスがいなくなり、プレミアリーグは前よりも平穏になると語っている。

 プレミアリーグの新シーズン開幕を16日に控え、同氏は「来るべき時が来たのだろうと思う」と話した。

「素晴らしい選手で、才能を否定するつもりはまったくない。同じ選手とメディアの双方から年間最優秀選手に選ばれたし、それにふさわしい選手だ」

「リーグにいれば最高の選手だが、同時に彼は、起こるべくして起きる事故でもある。プレミアリーグの良さを宣伝しようと頑張っても、次に何が起こるか、いつも戦々恐々としていなくてはならない」

「この夏の一件もそうだ。ウルグアイ代表での話で、プレミアリーグと直接の関係はなかったが、リーグ有数の名門であるリバプールに、さらにはわれわれに影響があったのは間違いない」

「彼のここでの時間は終わったが、いなくなって残念とは言い難い。リバプールがスアレスを移籍させたのは、多くの面で良い仕事だったと思う」

(c)AFP