【8月3日 AFP】サッカー、エミレーツカップ(Emirates Cup 2014)は2日、イングランド・プレミアリーグ、アーセナル(Arsenal)の本拠地エミレーツ・スタジアム(Emirates Stadium)で初日の2試合が行われ、ASモナコ(AS Monaco)のラダメル・ファルカオ・ガルシア(Radamel Falcao Garcia)が途中出場し、6か月ぶりの実戦復帰を果たした。試合は、2-2でバレンシア(Valencia CF)と引き分けている。

 28歳でコロンビア代表のファルカオは、1月に左膝の前十字靱帯(じんたい)を断裂して以来、ピッチから離れていた。

 高額移籍となったモナコでのシーズンが不本意な結果に終わると、ファルカオはW杯ブラジル大会(2014 World Cup)欠場を余儀なくされ、母国の8強入りを見届けることができなかった。

 ファルカオは後半27分、ディミタール・ベルバトフ(Dimitar Berbatov)と交代でピッチに送り込まれたが、シュートを打つことはできなかった。

 モナコのレオナルド・ジャルディム(Leonardo Jardim)監督は、「ファルカオは、20分間のプレーで不安を乗り越えた。6か月も戦列を離れていれば普通のことだ」と話した。

「彼はよくやった。まずは少しだけプレーさせたかった。明日(3日のアーセナル戦)は先発させるつもりだ」

「明日の様子で、プレーできるのは45分間なのか60分間なのかを見極める」

 8000万ユーロ(約109億円)の高額移籍が話題になったハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)に続き、レアル・マドリード(Real Madrid)加入がうわさされているファルカオだが、ジャルディム監督は「周囲が何と言おうと、今のところファルカオはモナコの選手。療養の最終段階におり、頼りにしている」と自信をみせていた。

 前半30分に相手のミスで先制したモナコだが、その6分後にはオウンゴールを献上し、試合を振り出しに戻してしまう。後半25分、モナコはパコ・アルカセル(Francisco 'Paco' Alcacer Garcia)の得点で、バレンシアにリードを許す。

 ここでファルカオが投入されると、反撃に出たモナコはルーカス・オカンポス(Lucas Ocampos)がペナルティーエリア外から同点弾を決め、黒星を免れた。

 昨季パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に次ぐリーグ2位に終わったモナコは、10日にロリアン(FC Lorient)との今季初戦を迎える。

 バレンシアは、3週間後にセビージャFC(Sevilla FC)と初戦を戦う。(c)AFP