【6月27日 AFP】サッカー元ドイツ代表の主将で、かつて自身もかみつき未遂事件を起こしたオリバー・カーン(Oliver Kahn)氏が26日、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)で相手選手にかみついたウルグアイ代表のルイス・スアレス(Luis Suarez)に対する9試合の出場停止処分に、支持を表明した。

 27歳のスアレスは、国際サッカー連盟(FIFA)から9試合の国際試合出場停止に加え、4か月間すべてのサッカー活動を禁止する処分が下され、今大会から追放となった。

 かつてバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)でも主将を務めたカーン氏は、ドイツのテレビ局ZDFに対して、「この裁定は全面的に納得できる」と述べた。

「彼の行為は偶発的に起きたものではないし、これで3度目だ。そして、今回は世界中が目撃者だ」

 ブラジルに敗れた2002年のW杯日韓大会決勝でプレーしていたカーン氏は、1999年にドイツ・ブンデスリーガ1部の試合で、当時ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)に所属していたハイコ・ヘルリッヒ(Heiko Herrlich)氏にかみつこうとしたが運よく処分は逃れた。

 また、代表戦通算86試合に出場したカーン氏は、同じ試合で相手の選手にカンフーキックを見舞うなど、国内では血気盛んな姿でも記憶されている。