【6月27日 AFP】ウルグアイサッカー協会(Uruguayan Football AssociationAUF)は26日、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)でのかみつき行為に対するルイス・スアレス(Luis Suarez)への処分に対し、上訴することを明らかにした。

 国際サッカー連盟(FIFA)は、24日のイタリア戦でジョルジョ・キエッリーニ(Giorgio Chiellini)にかみついたスアレスに対し、9試合の出場停止処分と、4か月間すべてのサッカー活動の禁止処分に加え、10万スイスフラン(約1100万円)の罰金を言い渡している。

 これに対しAUFのウィルマール・バルデス(Wilmar Valdez)会長は、FIFAのスアレスに対する処分は、「極めて大げさ」として、26日中に上訴すると語っている。

 また、ウルグアイ代表の主将ディエゴ・ルガーノ(Diego Lugano)は、チームはスアレスに対する処分にあきれ返っているが、どうすることもできない無力感を感じていると明かしている。

 交流サイト(SNS)上でルガーノは、「怒りを覚えており、無力感を覚えている。これはわれわれ皆が感じていることだと思うが、担当者には担当者の言い分があるのだろう。ルイスにはハグを送りたい。われわれは謙虚さ、団結心、忠誠心、失敗を認める心を持ち、常に顔を上げて進んでゆく」とメッセージを発している。

 スアレスがかみつき行為で出場停止処分を受けるのは、オランダ・エールディビジのアヤックス(Ajax)時代の2010年、現在所属するリバプール(Liverpool FC)でチェルシー(Chelsea)のブラニスラフ・イヴァノヴィッチ(Branislav Ivanovic)の腕をかんだ2013年に続いて3度目となる。(c)AFP