【6月26日 AFP】豪政府は26日、乗客乗員239人を乗せて3月8日に消息を絶ったマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便について、燃料切れで墜落するまで自動操縦で飛行していたことは、ほぼ確実だと発表した。また不明機の捜索海域を、より南方に拡げることを明らかにした。

 ウォレン・トラス(Warren Truss)豪副首相は同日の記者会見で、専門家チームが、これまでに判明している全情報を再分析した結果、マレーシア機は墜落時に「自動操縦だった可能性が非常に高い」と述べた。衛星情報から得られた飛行ルートが規則的だったためだという。

 また、再分析結果を受け、不明機捜索では8月から新たにインド洋(Indian Ocean)南方海域6万平方キロメートルを集中的に捜索すると発表した。この海域では空からの捜索は行っているが、まだ海中は捜索していない。

 オーストラリアの捜索チームは、数か月を費やしてインド洋で不明機の捜索を続けているが、これまでのところ何の手がかりも発見できていない。(c)AFP