【5月12日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2014)は11日、男子シングルス決勝が行われ、大会第10シードの錦織圭(Kei Nishikori)は腰痛により途中棄権し、第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が2-6、 6-4、 3-0で通算4度目のタイトルを手にして復活を遂げた。

 第1セットを6-2で先取した錦織は、第2セットも4-2でリードするなど主導権を握っていたが、腰の痛みに悩まされ続けて最後は棄権を余儀なくされた。

 この結果、ナダルが1時間41分の末、ATPワールドツアー・マスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)通算27勝目、ツアー通算63勝目を挙げた。

 ナダルは、「彼を気の毒に思う。ダイナミックなプレーをしていた時に、このような不運に見舞われることは、本当につらい」とコメントした。

「自分も、今年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2014)で、ほとんど同じ経験をして似たような状況に追い込まれた。だから、特に重要な大会に出場している時に、これがどういうことなのか、そしてどれほど悔しいのか分かっている」

「選手なら全員が、こういう状況に直面しなければならない時がある。今日は、それが彼の日だったということだ」

 ナダルは、先月行われたモンテカルロ・オープン(Monte Carlo Masters 2014)と、錦織が優勝したバルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2014)で、いずれも準々決勝敗退に終わっており、それを乗り越えるためにすべての闘志を傾ける必要があった。