ガラパゴス諸島で貨物船が座礁、当面の環境リスクは「なし」
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【5月10日 AFP】エクアドルのガラパゴス国立公園管理局(Galapagos National Park Directorate)によると、同国の貨物船が9日、ガラパゴス諸島(Galapagos Islands)のサン・クリストバル(San Cristobal)島沖で座礁した。ただ「現時点では」、周辺の環境に脅威を及ぼしてはいないという。
貨物船は約1万6000ガロン(約6万リットル)の燃料油を積んでいた。しかし、管理局が調査した結果、「岩場に乗り上げた部分は燃料タンクとは離れていることが確認された」ため、「当面は環境リスクを生じるものではない」とみられている。ただし、燃料油が流出した場合に備え、当局はすでに緊急対応策の策定に着手している。
また、満潮時に船体が自然に離礁することも期待されることから、貨物船の積み荷を搬出して船を軽くする作業が進められている。
エクアドル本土から約1000キロ離れているガラパゴス諸島は、英国の自然科学者チャールズ・ダーウィン(Charles Darwin)が英海軍の測量船ビーグル号(Beagle)で訪れて研究した独自の生態系で知られている。ダーウィンはビーグル号での航海中に、進化論の着想を得た。(c)AFP