【4月20日 AFP】男子テニス、モンテカルロ・オープン(Monte Carlo Masters 2014)は19日、モナコのモンテカルロ(Monte Carlo)でシングルス準決勝が行われ、大会第4シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は7-5、6-2で第2シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を下し、決勝進出を決めた。

 大会初優勝を目指すフェデラーは、決勝で第3シードのスタニスラス・ワウリンカ(Stanislas Wawrinka、スイス)と対戦することになり、14年ぶりにスイス人同士のタイトル争いが実現する。

 昨年王者で世界ランク2位のジョコビッチは、右手首の故障に苦しめられ、得意のサーブも時速150キロにとどまった。

 現在では四大大会(グランドスラム)17勝を誇るフェデラーだが、10代の伏兵として出場した2000年のオープン13(Open 13 2000)決勝では、同胞のマルク・ロセ(Marc Rosset)に黒星を喫した。

 フェデラーは、モンテカルロで2008年以来4度目の決勝進出を果たしたが、過去3大会ではいずれもラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)にタイトルを譲っている。

 ジョコビッチとの試合を制したフェデラーは、「決勝進出には少し驚いている、何といってもクレーでは初めてのことだから」としながら、「でも、もちろん優勝するよ」と心構えを新たにした。

「そこにたどり着くために全力を尽くして、この大会で自分自身にチャンスを与えた。自分のプレーにとても満足しているよ」

 最近13試合で負けがなかったジョコビッチだが、ATPワールドツアー・マスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)シリーズでの連勝記録も23試合で途絶えてしまった。

 ジョコビッチはこれを「忘れたい試合だ」と話しており、復帰の時期も未定となっている。

「大きな大会の上位対決でロジャーのような選手を前に、何らかの理由で力を発揮できず自分の試合ができないのは残念だ」

「この10日間、故障と闘っていた。けがについて考えたり話したりしないようにして、できることは本当にすべてやった。毎日薬も飲んだし、いろんなセラピーや注射も試した」

「でも、結果的には大会の最後に準決勝まで来られて良かった。もう少し行けたと思うと悔いが残るけどね」

(c)AFP/Scott WILLIAMS