【4月4日 AFP】米テキサス(Texas)州フォートフッド(Fort Hood)陸軍基地で2日に発生した銃乱射事件の容疑者の兵士が、事件直前に同僚と口論していた可能性があることが分かった。同基地の司令官が3日、発表した。

 この事件では自殺した容疑者を含む4人が死亡、16人が負傷した。フォートフッド基地のマーク・ミリー(Mark Milley)司令官は記者会見で、この事件で死亡した陸軍の特技兵アイバン・ロペス(Ivan Lopez)容疑者(34)の事件当時の精神状態を把握するため、同容疑者の経歴を捜査当局が詳しく調べていると語った。

 ミリー司令官は「何が事件の引き金になったのか明らかにしようとしている。発砲する直前に、容疑者と1人または複数の兵士の間で口論があったとものと思われる」と述べた。ただし、特定の人物を狙った発砲ではなかったとみられている。

 また同司令官は「同容疑者には心理的、精神的に不安定な状態であることを示す病歴があったという強力な証拠がある。それが犯行原因の背景にあったと考えている」と語った。