【3月27日 AFP】スペイン1部のFCバルセロナ(FC Barcelona)は26日、3-0で勝利した同日のセルタ(Celta de Vigo)戦で負傷したGKのビクトル・バルデス(Victor Valdes)が、右膝の前十字靱帯断裂の重傷であることを発表した。

 このため、32歳のバルデスのブラジルW杯(2014 World Cup)出場は絶望的となった。

 今季限りでの退団を以前から示唆しているバルデスは、前半わずか23分、ボールに跳びついた際に膝を痛めると、担架でピッチから運び出される時には声を上げて泣いているようにも見えた。

 スペイン代表は6月から始まるブラジルW杯で連覇を狙っているが、これでバルデスの選出は難しくなっている。

 バルセロナはツイッター(Twitter)のクラブ公式アカウントで、「ビクトル・バルデスは右膝の前十字靱帯を断裂し、手術が必要になる」と発表した。

 クラブのアンドニ ・スビサレッタ(Andoni Zubizarreta)スポーツディレクターも、クラブ公式チャンネルのバルサTV(Barca TV)で、「とても不運で、とても痛い負傷だし、1試合のたった勝ち点3の代償としては大きすぎる」とコメントした。

 クラブ歴代4位の出場数を記録しているバルデスは、2003年以降バルセロナの正GKを務めてきた。

 その間にリーグのタイトルを6度、チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)を3度勝ち取ったバルデスだが、2013年、今季終了をもってクラブを退団し、新たな挑戦に乗り出す意向を示していた。(c)AFP