【3月18日 AFP】ガラタサライ(Galatasaray)のディディエ・ドログバ(Didier Drogba)は、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2013-14)決勝トーナメント1回戦第2戦で、古巣のチェルシー(Chelsea)から得点を挙げたとしても、喜びを表現することはしないだろうと語った。

 18日に行われるチェルシーとの第2戦でドログバは、2012年に退団してから初めてスタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)に凱旋する。

 バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)と対戦した2011-12シーズンの欧州チャンピオンズリーグ決勝で、チェルシーの選手として最後のPKを決めた36歳のドログバは、第1戦を1-1で引き分けたあと、懐かしいグランドにふたたび足を踏み入れることになる。

 現在でもチェルシーの英雄であり、ブルース(Blues、チェルシーの愛称)のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督と親しい間柄にあるコートジボワール代表のドログバは、ロンドン(London)で温かい歓迎を受けることを確信している。

 そして、17日に開かれた試合前日の記者会見でドログバは、敵地で決定的なゴールを決めたら喜ぶのかという質問に対し、複雑な感情が沸くだろうとの見解を示した。

 ドログバは、「自分はこのクラブ、ファン、そして選手に敬意を持っている。だから喜んだりはしないが、試合に勝ったらうれしい」とコメントした。

「ここに戻って、懐かしい顔に会えるのは本当にうれしい」

「チャンピオンズリーグは大一番の試合で、自分のチームにとっては大きな意味がある。いいプレーをみせたい」

「チェルシーとの対戦は、とても厳しいものだが、自分自身を試合に切り替えることは難しいことではない」

「今はガラタサライの選手だ。プロフェッショナルに徹するよ」

「もちろん、いろんな感情がこみ上げるだろう。第1戦でもスタジアムで以前のチームメートやチェルシーのファンを見て特別な気持ちになった」

「でも、あそこには勝負があり、高い緊張感のなかで厳しくも良い試合ができた。18日も同じように戦えると思う」

 2004年にドログバを獲得したモウリーニョ監督は、昨年8月に約6年ぶりのチェルシー復帰を果たした際、大きな喝采を浴びたが、ドログバは同様の歓迎を受けることを望んでいる。

「チェルシーを去る時は、感情が高ぶった。また、その時と同じ気持ちになるだろう」

「だが、いつも言っているように自分は運命を信じている。このチームで再びプレーしたいと思うなら、とっくにそういう気持ちになっているはずだが、そういう問題は何も抱えていない。ガラタサライの一員で本当に満足している」

「明日の試合に集中している。自分にとって重要な一戦だし、最高のものにしたいからね」

(c)AFP/Colin DRONIOU