【3月17日 AFP】14F1開幕戦、オーストラリアGP(Australian Grand Prix 2014)決勝でスタート直後にクラッシュを起こしたケータハム(Caterham F1 Team)の小林可夢偉(Kamui Kobayashi)が、批判の声に対して皮肉を込めて反論した。

 小林のクラッシュの原因は、調査の結果、ブレーキの故障であったことが分かっている。しかし、スタート直後にウィリアムズ(Williams)のフェリペ・マッサ(Felipe Massa)に追突し、両者ともリタイアに終わったことについて、ツイッター(Twitter)では小林に対する非難のコメントも出ていた。

 それでも追突の原因がブレーキの故障にあったことが証明され、小林は「ツイッターで僕を批判する人がいるけど、リアブレーキが利かないでどうやってマシンを止められるの、って聞きたいです。跳び下りてマシンを押し戻せとでも?」とつぶやいた。

 調査が完了するまで、マッサは2012年のベルギーGP(Belgian Grand Prix 2012)決勝でロータス(Lotus F1 Team)のロマン・グロージャン(Romain Grosjean)が起こした事故を引き合いに出し、小林に1レースの出場停止処分を科すよう、怒りを込めて主張していた。

 しかし、大会スチュワードは、事故は「深刻なマシントラブルによって引き起こされたものであり、ドライバーに制御できる範囲を完全に超えていた」と調査の結果を明らかにした。

 ケータハムは、国際自動車連盟(International Automobile FederationFIA)から派遣された技術者とともに作業を行い、危険な欠陥を修正するよう命じられている。(c)AFP