【3月5日 AFP】米SNSフェイスブック(Facebook)が、ソーラー発電で駆動する無人機の製造企業買収に向けた交渉を進めている──米IT系ブログのテッククランチ(TechCrunch)が4日、報じた。フェイスブックはこの買収を通じて、インターネットにアクセスできない地域に無線アクセスを提供する計画かもしれない。

 テッククランチは匿名の情報筋の話として、フェイスブックが製造ベンチャーのタイタン・エアロスペース(Titan Aerospace)を約6000万ドル(約61億円)で買収する検討をしていると伝えた。一方、フェイスブックはAFPの取材に対し、あくまで「うわさ、憶測」であるとしてコメントを拒否している。

 タイタン・エアロスペースが製造する無人機は、高高度を飛行可能で太陽光発電で駆動し、一度も着陸することなく最長5年間飛行を継続することができる。フェイスブックが支援する「Internet.org」は、世界中のインターネットアクセスの実現を目指しており、こういった無人機を空中の無線ホットスポットとして利用する可能性がある。

 テッククランチが報じたところによれば、タイタン・エアロスペースはまず、無人機1万1000機を製造し、アフリカなどインターネットアクセスがほぼ存在しない地域を飛行させる計画だという。

 米グーグル(Google)も、気球を使ってインターネットアクセスを拡大させる「プロジェクトルーン(Project Loon)」を発表している。(c)AFP