【2月28日 AFP】ソチ冬季五輪で、金メダル最有力候補とされながらも4位となったスキージャンプ女子の高梨沙羅(Sara Takanashi)が27日、W杯総合2連覇に対する意気込みを語った。

 五輪後の休暇を終えた17歳の高梨は、今週末スキージャンプW杯2013-14が再開されるルーマニア・ルシュノヴ(Rasnov)への出発を前に、「ソチ五輪で悔しい結果に終わってしまったので、今度はW杯の総合(優勝)を目指して、取りにいきたいと思います」と話した。

 高梨は今季W杯13戦中10勝を挙げているが、初採用となった五輪では4位に終わった。ドイツのカリナ・フォクト(Carina Vogt)が金メダルに輝き、2011年の世界選手権覇者で優勝候補にも挙げられていたダニエラ・イラシュコ・シュトルツ(Daniela Iraschko-Stolz、オーストリア)が銀メダル、フランスのコリン・マテル(Coline Mattel)が銅メダルを獲得している。

 成田空港(Narita Airpot)に集まった報道陣を前に、高梨は「五輪の後、たくさんの方々からお言葉をいただいて、私が頑張る理由はここにあるんだなと思った」と語った。

「平昌(Pyeongchang)五輪に向け、技術面はもちろん精神面をもっと鍛えないといけない」

 高梨は、今季のW杯6戦を残しすでに1220点を獲得しており、他を大きく引き離し首位に立っている。

 フォクトは459点差の761点で2位に、イラシュコ・シュトルツは682点で3位につけている。2位以下との点差を500点以上に広げることができれば、今季の高梨の総合優勝は確実なものになる。

 30歳のイラシュコ・シュトルツは、24日の練習中に左膝の半月板を損傷し手術を受けており、今季W杯の残り大会を欠場する可能性が高い。(c)AFP