■米国代表はBMWと「最高のマシン」を開発

 米国代表のスティーブン・ホルコム(Steven Holcomb)は、2010年バンクーバー冬季五輪の2人乗りで6位に終わり、その後、優位に戦えるソリの開発援助を探し求めた。

 そして米国代表チームと北米BMWのデザイン開発チームの才能を結集させ、世界最速と称されるカーボンファイバー製の新型ソリを完成させた。女子のボブスレー米国代表チームも、その新型ソリの1台を使用している。

ソチ冬季五輪の2人乗りで銅メダルを獲得し、4人乗りの米国Aでもパイロットを務めた33歳のホルコムは、BMWのソリを「最高のマシン」と呼んだ。

 今季のW杯2人乗りでも総合優勝を果たしているホルコムは、「彼らは情熱と揺るぎない意志を持ち、最高のマシン造りを行っている」と語り、「BMWのマシンは、実際にコース上で最高の滑りをしていることは明らかだ」と話した。

 さらに、「BMWが2人乗りソリの開発に乗り出し、劇的に改善された」とつけ加えた。

「ソリの開発については論議を呼んでいるが、われわれはルールの範囲内で行っている。最大の利点は、競技上で多くの適応を施せることだ」

 ホルコムがバンクーバー大会を制した男子4人乗りチームは、全米ストックカー・レーシング協会(NASCAR、ナスカー)の元ドライバー、ジェフ・ボダイン(Geoff Bodine)氏が設立したボダイン・ボブスレー・プロジェクト(Bo-Dyn Bobsled Project)と提携している。(c)AFP/Alexander FEDORETS