【2月24 AFP】世界ゴルフ選手権2014(World Golf Championships 2014)第1戦、アクセンチュアマッチプレー選手権2014(WGC-Accenture Match Play Championship 2014)は23日、米アリゾナ(Arizona)州マラナ(Marana)のゴルフクラブ・アット・ダブマウンテン(The Golf Club at Dove Mountain)で最終日が行われ、ジェイソン・デイ(Jason Day、オーストラリア)が優勝を飾った。

 デイとビクター・デュビッソン(Victor Dubuisson、フランス)との決勝は23ホールに及んだが、最後はデイがバーディーを沈め、粘るデュビッソンの挑戦を退けた。

 デュビッソンは最大で3ダウンまで広がった差を追いつき、タイトル争いをプレーオフに持ち込むと、サボテンの生える荒れ地のなかから驚異的なショットを立て続けにみせて粘ったが、最後はデイに勝利を譲った。

 26歳のデイは、最初のホールでバーディーを奪うとその後は相手に1度も先行を許さなかった。しかし、そうしたデータとは裏腹に決勝の終盤は劇的な展開となり、デュビッソンは17番でバーディーを決めると、デイがボギーをたたいた18番でバンカーに入れながらもパーセーブし、戦績をスクエアに持ち込んだ。

 仏カンヌ(Cannes)出身の23歳で、前年11月のトルコ航空オープン(Turkish Airlines Open)で欧州ツアー初優勝を飾ったばかりのデイは、迎えたプレーオフ1ホール目でアプローチをラフの荒れ地に入れ、ボールがサボテンの茂みに捕まるという絶体絶命のピンチを迎えた。

 それでもデュビッソンはボールに近づき、大胆なショットでピンそば約1.8メートルに寄せると、パーセーブして窮地を脱した。デュビッソンは次のホールでも再びラフに入れたが、ここもパーでしのいでデイと並んだ。

 しかしながら迎えた23ホール目、1オンが狙えるパー4の15番でデュビッソンも力尽き、ドライバーを深いラフに入れてしまうと、そこからの第2打はピンから約9メートルそれた。

 これに対してデイは、ファーストカットからの第2打でピンそば約1メートルに寄せると、デュビッソンが長いバーディーパットをショートさせてパーに終わるなか、ウイニングパットを沈めた。デイが決勝でホールを取ったのは、9番以降ではこれが初めてだった。

 デイはこれで米国ツアー2勝目を挙げ、権威ある世界ゴルフ選手権は初優勝となった。64人の選手が争う賞金総額900万ドル(約9億2000万円)の大会で、最後まで勝ち残ったデイは153万ドル(約1億5600万円)を獲得している。

 準優勝のデュビッソンは、初出場の世界ゴルフ選手権で約90万ドル(約9300万円)を手にした。

 順位決定戦では、リッキー・ファウラー(Rickie Fowler、米国)がメジャー4勝のアーニー・エルス(Ernie Els、南アフリカ)を19ホール目で下し、3位に入った。

 アリゾナ(Arizona)の砂漠の中で行われた長い最終日は、準決勝から始まり、デュビッソンはかつての自身のアイドルであるエルスを1アップで、デイはファウラーを3アンド2で下している。(c)AFP