【2月20日 AFP】ソチ冬季五輪は19日、フィギュアスケートの女子シングル・ショートプログラム(SP)が行われ、韓国の金妍児(Yu-Na Kim、キム・ヨナ)が74.92点を記録し、2位につけるロシアのアデリナ・ソトニコワ(Adelina Sotnikova)に0.28点差を付けて首位に立った。

 15歳のユリア・リプニツカヤ(Julia Lipnitskaia)は、今大会から採用になった新種目の団体戦で見事な滑りを見せてロシアの金メダルに貢献し、金妍児の最大のライバルになるとみられていたが、3回転フリップで着氷に失敗し、5位に留まっている。

 団体戦のメンバーから外れた17歳のソトニコワは、「カルメン(Carmen)」に乗せた圧巻の演技で、1万7000人を収容するアイスバーグ・スケーティング・パレス(Iceberg Skating Palace)に訪れた観客を総立ちにさせた。

 しかし、ソトニコワの前に滑走を終えた23歳の金妍児は、「悲しみのクラウン(Send In The Clowns)」に合わせた演技で、ソトニコワの74.64点をわずかに上回った。

 イタリアのカロリーナ・コストナー(Carolina Kostner)が74.12点で3位につけ、SPを終えた時点で上位3選手の点差は1点差以内と混戦になっている。

 全米女王のグレイシー・ゴールド(Gracie Gold)は68.63点で4位に、リプニツカヤは65.23点で5位に入った。