【2月15日 AFP】欧州連合(EU)とフランス政府は14日、全土で暴力行為が激化している中央アフリカに軍部隊を大幅に増派する方針を示した。

 EUのキャサリン・アシュトン(Catherine Ashton)外交安全保障上級代表(EU外相)は国連(UN)本部で、EUは派遣部隊をこれまで合意されていた500人から倍増させる計画だと述べた。

 欧州の外交筋は、EU各国の外相が今週、中央アフリカへの9か月間の軍部隊派遣で合意したことを受け、来月から中央アフリカの首都バンギ(Bangui)にEU加盟国の軍部隊の派遣が始まるとしている。英国やドイツなどのEU主要国は派遣を拒否しており、より小さな国による派遣に重点が置かれている。

 アシュトン氏の発表に先立ち、中央アフリカの旧宗主国であるフランスは、中央アフリカに派遣する仏軍部隊を400人増員して2000人にすると明らかにしていた。

 国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は、中央アフリカの武力抗争では子供たちも安全ではなく過去2か月間で133人の子供が殺害され、その中には手足や首を切り落とされた子供もいるとしている。(c)AFP/Andre Viollaz