【2月10日 AFP】ソチ冬季五輪は9日、スキージャンプ女子ノーマルヒルの2回目の公式練習が行われ、ダニエラ・イラシュコ・シュトルツ(Daniela Iraschko-Stolz、オーストリア)が、金メダル大本命の高梨沙羅(Sara Takanashi)を再び上回った。

 2011年ノルディックスキー世界選手権(Nordic World Ski Championships 2011)覇者のシュトルツは、1本目と2本目で首位に立つと、3本目は飛ばずに終えた。

 世界を席巻し、現在W杯で総合首位につける17歳の高梨は、1本目は2位、2本目は3位、3本目は首位につけた。

 W杯で総合2位につけるカリナ・フォクト(Carina Vogt、ドイツ)と伊藤有希(Yuki Ito)も上位3位までの記録を残し、1回目の公式練習と合わせた結果、この4人が11日にメダルを争う候補となった。

 30歳のシュトルツは、ほとんどのライバルたちが10歳も若い年齢という中で、8日の公式練習と同様に、唯一、100メートルを超す飛距離を出した。

 世界女王のサラ・ヘンドリクソン(Sarah Hendrickson、米国)は、この日も不調で、2本のジャンプを飛び、30人中27位と23位に終わっている。

 米国が誇るヘンドリクソンは、金メダル候補として常に名前が挙がってきたが、5か月前に手術を終えたばかりの膝が万全な状態でないまま、既に下から5番手程に沈むという成績を余儀なくされている。

 新種目の初代女王は、11日の夜、会場のルスキエ・ゴルキ・ジャンピング・センター(RusSki Gorki Jumping Center)で決まる。

 10日には、最後となる3回目の公式練習が行われる。(c)AFP