【2月8日 AFP】ソチ冬季五輪の開会式が7日、ロシア・ソチ(Sochi)のフィシュト五輪スタジアム(Fisht Olympic Stadium)で行われ、ロシア音楽の供宴と、バレエ界のスターや曲芸師、宇宙飛行士らを含む出演者数千人が世界を魅了した。

「ロシアの夢(Dreams of Russia)」というテーマのセレモニーでは、リュボフ(愛の意味)という名の少女がスタジアムを埋め尽くした観客を数千年のロシアの歴史に誘った。

 豪華なショーが終わり霧が晴れると、聖歌隊によりロシア国歌が斉唱され、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領がロシア人宇宙飛行士の一団による国旗掲揚を見守った。合計240人の赤、白、青に光る出演者がスタジアムの中央に集まり、巨大なロシアの旗を作り上げた。

 総額500億ドル(約5兆1000億円)の大会成功に個人的名誉をかけたプーチン大統領が、スタジアムの上の冬空を花火が照らすなか、五輪の開会を宣言した。

 聖火リレーでは幼少期をソチで過ごしたテニス界のスター、マリア・シャラポワ(Maria Sharapova)がトーチを掲げてスタジアムに入ると、陸上・女子棒高跳びのエレーナ・イシンバエワ(Yelena Isinbayeva)にトーチを手渡し、暗闇のスタジアムを一周した。

 最後は、イーゴリ・ストラヴィンスキー(Igor Stravinksy)の「火の鳥(Firebird Suite)」の音楽がスタジオを包む中、ともに五輪の金メダリスト、元フィギュアスケート選手のイリーナ・ロドニナ(Irina Rodnina)氏と元アイスホッケー選手のウラディスラフ・トレチャク(Vladislav Tretyak)氏により、聖火台に火がともされた。(c)AFP/John WEAVER