【1月26日 AFP】台湾・台北(Taipei)にある総統府(Presidential Palace)に25日午前5時(日本時間同6時)ごろトラックが突入したことを受けて、当局は総統府周辺の警備を強化している。

 トラックは35トンの大型で、猛スピードで柵を突破し、本館前の階段に乗り上げた後、防弾スクリーンに阻まれて正門で止まった。運転していた男(41)は重傷を負い、病院に搬送された。運転していた男以外に負傷者はいなかった。事件当時、馬英九(Ma Ying-jeou)総統はアフリカのサントメ・プリンシペ訪問中で不在だった。

 これまでに起きた総統府に対する同様の事件の中で今回のものが最も悪質で、警察は男が自殺を図ったとみている。26日に放送されたテレビの映像によると、当局は自動小銃を携帯した警備の警官を増員したり、建物外の柵を花こう岩のブロックで強化したりしている。警察の捜査によれば、男は1年前から事件を計画していたようだが、政治的な動機はなかったとみられている。(c)AFP