若者の肥満、富裕層でのみ減少 米国
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■購入する食料にも「差」
研究によると、子どものカロリー摂取量は、ここ数年全ての家庭で減少しているが、教育水準の高い両親を持つ子どもだけが、定期的に運動していることも明らかになっている。
健康的な食べ物を近所で購入できないということも、貧困層の家庭にとって問題となっているようだ。
米農務省(US Department of Agriculture、USDA)の発表によると、人口の9.7%に相当する約2970万人が、スーパーマーケットから1マイル(約1.6キロメートル)以上離れた低所得者地域に住んでいる。
研究論文には「こうした地域で購入できるのは、コンビニエンスストア、酒屋、ガソリンスタンド、ファストフード店などで売られている脂肪分、糖分、塩分などが高い食べ物だけだ」と記された。
若者が肥満では、2型糖尿病のリスクが高まるばかりか、閉塞性睡眠時無呼吸、高血圧、心理的な障害など、さまざまな健康問題を引き起こす可能性がある。
研究は、1988~2010年の米全国健康・栄養調査(National Health and Nutrition Examination Survey、NHANES)と、2003~2011年の子供の健康に関する全国調査(National Survey of Children's Health)の2件の健康に関する全国調査を基にしている。(c)AFP/Kerry SHERIDAN